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1.

論文(リポジトリ)

論文(リポジトリ)
藤澤, 純一 ; Fujisawa, Junichi
出版情報: 新潟医学会雑誌.  134  pp.159-168,  2020-05.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/0002000141
概要: 関節リウマチ患者に対する人工膝関節置換術において,医師による客観的評価法に加え,患者由来型アウトカムも併用し,評価,検討を行った.対象は,1999年7月から2003年9月までの間にprimary TKAを施行した,RA患者37例39膝とした .評価法は,医師による客観的評価法としてJOA scoreを用い,患者由来型アウトカムとしてWOMAC日本語版,およびSF-36日本語版version1.2を用いた.JOA scoreでは,術前32.6±14.2が,術後3か月で83.2±12.3となり,24か月まで持続した.WOMAC pain scoreは,術前39.0±18.8が術後3か月で82.6±20.5となり,24か月まで持続した.WOMAC function scoreは,術前31.8±20.1が術後3か月で56.1±23.6,術後12か月には60.6±26.0と徐々に改善した.SF-36では,まず,身体的健康度においては,BP,PFは,いずれも術後3か月で有意に改善し,術後24か月まで改善が持続した.一方,RP,GHは,術後3か月では有意差は見られなかったが,術後12か月で初めて有意に改善がみられた.一方,精神的健康度では,VTは,術後3か月で有意に改善し,術後24か月まで改善が持続した.MHは,術後12か月にかけて徐々に改善した.一方,REは,術後3か月では有意差は見られなかったが,術後12か月ではじめて有意に改善が見られた.サブスケールを比較すると,いずれのサブスケールも改善がみられてはいたが,国民標準値の50を超えることはなかった.また,特にPFは低値で推移していた.QOLをより正確に評価するためには,医師による客観的評価法に加えて,患者由来型アウトカムを用いることが有用と恩われた. 続きを見る
2.

学位論文(リポジトリ)

学位
藤澤, 純一
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/00051965
概要: 関節リウマチ患者に対する人工膝関節置換術において,医師による客観的評価法に加え,患者由来型アウトカムも併用し,評価,検討を行った.対象は,1999年7月から2003年9月までの間にprimary TKAを施行した,RA患者37例39膝とした .評価法は,医師による客観的評価法としてJOA scoreを用い,患者由来型アウトカムとしてWOMAC日本語版,およびSF-36日本語版version 1.2を用いた.JOA scoreでは,術前32.6±14.2が,術後3か月で83.2±12.3となり,24か月まで持続した.WOMAC pain scoreは,術前39.0±18.8が術後3か月で82.6±20.5となり,24か月まで持続した.WOMAC function scoreは,術前31.8±20.1が術後3か月で56.1±23.6,術後12か月には60.6±26.0と徐々に改善した.SF-36では,まず,身体的健康度においては,BP,PFは,いずれも術後3か月で有意に改善し,術後24か月まで改善が持続した.一方,RP,GHは,術後3か月では有意差は見られなかったが,術後12か月で初めて有意に改善がみられた.一方,精神的健康度では,VTは,術後3か月で有意に改善し,術後24か月まで改善が持続した.MHは,術後12か月にかけて徐々に改善した.一方,REは,術後3か月では有意差は見られなかったが,術後12か月ではじめて有意に改善が見られた.サブスケールを比較すると,いずれのサブスケールも改善がみられてはいたが,国民標準値の50を超えることはなかった.また,特にPFは低値で推移していた.QOLをより正確に評価するためには,医師による客観的評価法に加えて,患者由来型アウトカムを用いることが有用と思われた.<br />新大博(医)乙第1816号 続きを見る