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1.

論文(リポジトリ)

論文(リポジトリ)
熊木, 大輔 ; 寺井, 崇二
出版情報: 新潟医学会雑誌 = 新潟医学会雑誌.  130  pp.155-162,  2016-03.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/44353
概要: 大腸のmicropapillary carcinoma(以下MP)の生物学的悪性度, および低分化型腺癌との予後比較を行い, 大腸癌における独立した組織型としてのMPの臨床病理学的意義について検討した. 外科切除大腸癌516例(うち予後追跡 調査が行われたものは509例)を対象とした. MPの病理組織診断は, HE染色標本, D2-40免疫染色標本, PAS粘液染色標本で行い, HE染色標本で空隙内に微小乳頭状の癌胞巣が認められ, かつ癌のリンパ管侵襲や粘液結節内に存在する癌胞巣であることが否定されたもののみをMPとした. 対物40倍1視野以上の領域でMPを認めた症例をMP成分ありとした. 低分化型腺癌成分に関しても, 同様の基準でその有無を判定した. 大腸癌516例中68例(13.2%)にMP成分の併存を認めた. MP成分併存癌(MP癌)は非併存癌(non-MP癌)に比べ, 脈管侵襲陽性率, リンパ節転移陽性率, 遠隔転移陽性率いずれも有意に高頻度で, TNM stageの病期進行度もStage III-IVの頻度が有意に高かった. 予後比較でも, MP癌はnon-MP癌に比べ有意に予後不良であった. 低分化型腺癌成分併存癌との予後比較では, MP成分のみが存在する群, 低分化型腺癌成分のみが存在する群, 両成分が存在する群の間で予後に有意差はなかった. これらのことから, 大腸のMPは生物学的悪性度が高い癌の組織成分と考えられたが, 低分化型腺癌とは予後で代表される生物学的悪性度には差がないことから, MPを大腸癌の独立した組織型として分類・診断することの臨床病理学的意義は乏しいと考えられた. 続きを見る
2.

論文(リポジトリ)

論文(リポジトリ)
須田, 和敬 ; 若井, 俊文
出版情報: 新潟医学会雑誌 = 新潟医学会雑誌.  128  pp.83-89,  2014-02.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/43635
概要: 【緒言】発症から長期経過の潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis:UC)における慢性持続性炎症粘膜では, 大腸癌の発生リスクが高いことが知られている. UC合併大腸癌(Ulcerative Colitis-Associated Colorectal Carcinoma:UC-CRC)では, 高頻度に胃型への粘液形質変化を認めるが, 慢性持続性炎症粘膜からの発癌過程における背景粘膜の粘液形質変化に関しては十分に解明されていない. 本研究の目的は, UC合併大腸癌背景粘膜における胃型への粘液形質変化を解析し, 胃型への粘液形質変化は発癌高危険群を選別するための指標となるかを明らかにすることである. 【方法】外科切除が施行された全大腸炎型UC-CRC 9例を対象とした. 外科切除が施行された非担癌全大腸炎型UCのうち, UC-CRC群に年齢, UC罹患期間を極力合致させた9例を抽出しUC対照群とした. UC対照群とUC-CRC群における非腫瘍性直腸粘膜における胃腺窩腺型粘液形質であるMUC5ACに対する免疫組織化学を施行し, MUC5AC発現様式および発現頻度を検討した. MUC5AC発現様式は, sporadic type(散在性発現)とdiffuse type(びまん性発現)とに分類した. 【結果】UC-CRC群において検索した4882陰窩中1161陰窩(23.8%)がsporadic typeのMUC5AC発現を示し, UC対照群における3769陰窩中408陰窩(10.8%)と比較してUC-CRC群で有意にsporadic typeのMUC5AC発現頻度が高かった(P<0.001). UC-CRC群において検索した4882陰窩中206陰窩(4.2%)がdiffuse typeのMUC5AC発現を示し, UC対照群における3769陰窩中7陰窩(0.2%)と比較してUC-CRC群で有意にdiffuse typeのMUC5AC発現頻度が高かった(P<0.001). UC-CRC群では9例(100%), UC対照群では8例(89%)がsporadic typeのMUC5AC発現を認めた(P>0.999). UC-CRC群では7例(78%), UC対照群では2例(22%)がdiffuse typeのMUC5AC発現を認め, UC-CRC群では非腫瘍性直腸粘膜においてdiffuse typeのMUC5AC発現を認める頻度が高かった(P=0.057). ペアマッチさせた症例間で検索した陰窩単位でのdiffuse typeのMUC5AC発現頻度を比較した結果, 9ペア中5ペアにおいてUC-CRC群の方がdiffuse typeのMUC5AC発現頻度が有意に高かった. 【結語】免疫組織化学で同定されるdiffuse typeのMUC5AC発現陰窩は, UCの発癌高危険群を選別するための指標となる可能性がある. 続きを見る
3.

学位論文(リポジトリ)

学位
須田, 和敬
出版情報: 2014-03-24.  新潟大学
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/27288
概要: 【諸言】発症から長期経過の潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis : UC)における慢性持続性炎症粘膜では,大腸癌の発生リスクが高いことが知られている. UC合併大腸癌(Ulcerative Colitis-Associated Colorectal Carcinoma : UC-CRC)では,高頻度に胃型への粘液形質変化を認めるが,慢性持続性炎症粘膜からの発癌過程における背景粘膜の粘液形質変化に関しては十分に解明されていない.本研究の目的は, UC合併大腸癌背景粘膜における胃型への粘液形質変化を解析し,胃型への粘液形質変化は発癌高危険群を選別するための指標となるかを明らかにすることである.【方法】外科切除が施行された全大腸炎型UC-CRC9例を対象とした.外科切除が施行された非担癌全大腸炎型UCのうち, UC-CRC群に年齢, UC羅患期間を極力合致させた9例を抽出しUC対照群とした. UC対照群とUC-CRC群における非腫瘍性直腸粘膜における胃腺窩腺型粘液形質であるMUC5ACに対する免疫組織化学を施行し, MUC5AC発現様式および発現頻度を検討した.MUC5AC発現様式はsporadic type (散在性発現)とdiffuse type (びまん性発現)とに分類した.【結果】 UC-CRC群において検索した4882陰窩中1161陰窩(23.8%)がsporadic typeのMUC5AC発現を示し,UC対照群における3769陰窩中408陰窩(10.8%)と比較してUC-CRC群で有意にsporadic typeのMUC5AC発現頻度が高かった(p<0.001). UC-CRC群において検索した4882陰窩中206陰窩(4.2%)がdiffuse typeのMUC5AC発現を示し, UC対照群における3769陰窩中7陰窩(0.2%)と比較してUC-CRC群で有意にdiffuse typeのMUC5AC発現頻度が高かった(P <0.001).UC-CRC群では9例(100%), UC対照群では8例(89%)がsporadic typeのMUC5AC発現を認めた(p>0.999). UC-CRC群では7例(78%), UC対照群では2例(22%)がdiffuse typeのMUC5AC発現を認め, UC-CRC群では非腫瘍性直腸粘膜においてdiffuse typeのMUC5AC発現を認める頻度が高かった(P = 0.057).ペアマッチさせた症例間で検索した陰窩単位でのdiffuse typeのMUC5AC発現頻度を比較した結果, 9ペア中5ペアにおいてUC-CRC群の方がdiffuse typeのMUC5AC発現頻度が有意に高かった.【結語】免疫組織化学で同定されるdiffuse typeのMUC5AC発現陰窩は, UCの発癌高危険群を選別するための指標となる可能性がある.<br />学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 乙第2180号. 学位記番号: 新大博(医)乙第1773号. 学位授与年月日: 平成26年3月24日<br />新大博(医)乙第1773号 続きを見る
4.

学位論文(リポジトリ)

学位
熊木, 大輔
出版情報: pp.1-15,  2015-03-23.  新潟大学
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/32252
概要: 大腸のmicropapillary carcinoma (以下MP)の生物学的悪性度、および低分化型腺癌との予後比較を行い、大腸癌における独立した組織型としてのMP の臨床病理学的意義について検討した。外科切除大腸癌516例(うち予後追跡調 査が行われたものは509例)を対象とした。MPの病理組織診断は、HE染色標本、D2-40免疫染色標本、PAS粘液染色標本で行い、HE染色標本で空隙内に微小乳頭状の癌胞巣が認められ、かつ癌のリンパ管侵襲や粘液結節内に存在する癌胞巣であることが否定されたもののみをMPとした。対物40倍1視野以上の領域でMPを認めた症例をMP成分ありとした。低分化型腺癌成分に関しても、同様の基準でその有無を判定した。大腸癌516例中68例(13.2%)にMP成分の併存を認めた。MP成分併存癌(MP癌)は非併存癌(non-MP癌)に比べ、脈管侵襲陽性率、リンパ節転移陽性率、遠隔転移陽性率いずれも有意に高頻度で、TNM stageの病期進行度もStage III-IV の頻度が有意に高かった。予後比較でも、MP癌はnon-MP癌に比べ有意に予後不良であった。低分化型腺癌成分併存癌との予後比較では、MP成分のみが存在する群、低分化型腺癌成分のみが存在する群、両成分が存在する群の間で予後に有意差はなかった。これらのことから、大腸のMP は生物学的悪性度が高い癌の組織成分と考えられたが、低分化型腺癌とは予後で代表される生物学的悪性度には差がないことから、MPを大腸癌の独立した組織型として分類・診断することの臨床病理学的意義は乏しいと考えられた。<br />学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第3968号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第614号. 学位授与年月日: 平成27年3月23日<br />新大院博(医)甲第614号 続きを見る