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1.

論文(リポジトリ)

論文(リポジトリ)
日紫喜, 万理子 ; 石川, 卓 ; 羽入, 隆晃 ; 番場, 竹生 ; 小杉, 伸一 ; 若井, 俊文 ; 渡邉, 玄 ; 渡邉, 佳緒里
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  129  pp.456-462,  2015-08.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/44135
概要: 症例は72歳, 男性. 貧血の精査目的に上部消化管内視鏡を施行し, 胃体上部から前庭部に2型の進行癌を指摘された. 腹部骨盤部造影CT検査で胃周囲リンパ節の腫大を認めcT4aN1M0, cStage IIIAと診断された. 術前補助化学療法 としてS-1+CDDP療法を2コース施行したところ, 腫瘍の縮小効果が認められ, 胃全摘術, 脾合併切除, D2リンパ節郭清, Roux-en Y法再建を施行した. 病理組織学的所見では, 原発巣は腺癌成分とクロモグラニンA陽性の内分泌細胞癌成分とが混在する腫瘍であった. 幽門下リンパ節をはじめ5個のリンパ節転移を認めたが, いずれも転移巣は腺癌成分であり内分泌細胞癌成分は認めなかった. 術後補助療法としてS-1内服を開始し, 術後7か月現在, 無再発生存中である. 胃原発内分泌細胞癌は稀な組織型であり, 腺癌成分との混在型が多いとされる. 悪性度の高い内分泌細胞癌成分がリンパ節転移をきたすことが多いとされるが, 本症例では内分泌細胞癌成分の転移はみられず, リンパ節転移の機序, 補助化学療法を考察する上で示唆に富む症例と考える. 続きを見る
2.

論文(リポジトリ)

論文(リポジトリ)
阿部, 孝洋 ; 福武, 嶺一 ; 吉岡, 大志 ; 石澤, 正博 ; 松林, 泰弘 ; 山田, 貴穂 ; 鈴木, 亜希子 ; 羽入, 修 ; 大橋, 瑠子 ; 渡邉, 佳緒里 ; 曽根, 博仁
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  129  pp.424-424,  2015-07.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/44125
3.

論文(リポジトリ)

論文(リポジトリ)
渡邉, 佳緒里
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  131  pp.290-302,  2017-05.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/49548
概要: 【背景】UCの非腫瘍大腸粘膜や大腸癌, 前癌病変であるdysplasiaでは, 胃型粘液(腺窩上皮型と幽門腺型)の発現があり, 慢性持続性炎症により胃型細胞へ分化形質変化を来した大腸粘膜が癌の発生母地である可能性が示唆されている. 本研究で は, 大腸癌を合併するUC(担癌UC)と合併しないUC(非担癌UC)の非腫瘍大腸粘膜を対象として, それらの胃型粘液発現を免疫組織学的に検索し, UC大腸上皮の胃型細胞への粘液形質変化やそのパターンが, 大腸癌発生の高リスク群を予測するためのマーカーとなりうるかどうか, について検討した. 【対象と方法】担癌UC群14例, 非担癌UC群104例, 炎症性腸疾患を合併しない大腸癌の非癌部大腸(非IBD群)38例の非腫瘍粘膜を対象として, MUC2(腸杯細胞粘液マーカー), MUC5AC・HGM(胃腺窩上皮粘液マーカー), MUC6・M-GGMC-1(胃幽門腺粘液マーカー)に対する免疫染色を行い, 胃型粘液の発現頻度, 同発現細胞の陰窩内分布様式, を検討した. 【結果】腺窩上皮型粘液発現は, 非担癌UC群の90.4%, 担癌UC群の100%に, 幽門腺型粘液発現は, 非担癌UC群の42.3%, 担癌UC群の78.6%に認められた. いずれの発現率も, 非IBD群に比べ有意に高かった(P<0.05). UC罹患年数10年未満の症例では, 腺窩上皮型・幽門腺型いずれの粘液発現率も, 担癌UC群が非担癌UC群に比べ有意に高かった(P<0.05, P<0.01). UC罹患年数10年以上の症例では, 担癌UC群, 非担癌UC群で胃型粘液発現頻度に有意差はなかった. UC群の腺窩上皮型粘液発現細胞は, 胃幽門腺粘膜や非IBD群と同様に陰窩中層~表層にかけて分布するものと陰窩全長にわたって分布するもの(aberrantパターン)とがあった. 幽門腺型粘液を発現する細胞も, 幽門腺粘膜と同様に陰窩中層~底部に分布するものと陰窩のほぼ全長にわたって分布するもの(aberrantパターン)とが認められた. UC罹患年数10年未満の症例では, 胃型粘液を発現する陰窩に占めるaberrantパターンの割合は, 腺窩上皮型で非担癌UC群の18.2%, 担癌UC群の100%, 幽門腺型で非担癌UC群の17.6%, 担癌UC群の80.0%であった. いずれも担癌UC群が非担癌UC群に比べ有意に高かった(P<0.01). UC罹患年数が10年以上の症例で, 胃型粘液を発現する陰窩に占めるaberrantパターンの割合は, 腺窩上皮型で非担癌UC群の23.5%, 担癌UC群の88.9%, 幽門腺型で非担癌UC群の0%, 担癌UC群の33.3%であった. 腺窩上皮型粘液では, 担癌UC群が非担癌UC群に比べ有意に高かった(P<0.01)が, 幽門腺型粘液では両群間に有意差はなかった. 【結論】UC大腸粘膜では, 胃型(腺窩上皮型および幽門腺型)粘液発現細胞への形質転換が起きている. UC罹患年数10年未満の症例では, 胃型粘液の発現および発現細胞が陰窩のほぼ全長にわたって存在するaberrantパターン陰窩の存在が, 罹患年数10年以上の症例では腺窩上皮型粘液発現がaberrantパターンを示す陰窩の存在が, UCの大腸癌発生高リスク群を予測するためのマーカーになりうる可能性があると考えられた. 続きを見る
4.

学位論文(リポジトリ)

学位
渡邉, 佳緒里
出版情報: 2017-03-23.  新潟大学
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/47574
概要: 学位の種類: 博士(医学). 報告番号: 甲第4243号. 学位記番号: 新大院博(医)甲第721号. 学位授与年月日: 平成29年3月23日<br />新大院博(医)甲第721号