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アポトーシスの病理組織学的検索におけるM30 cytoDEATH免疫染色の有用性について : TUNEL法との比較検討

フォーマット:
論文(リポジトリ)
責任表示:
佐野, 知江
出版情報:
新潟医学会, 2018-09
掲載情報:
新潟医学会雑誌 = NIIGATA MEDICAL JOURNAL
ISSN:
00290440  CiNii Research  Webcat Plus  JAIRO
著者名:
佐野, 知江  
巻:
132
通号:
8-9
開始ページ:
307
終了ページ:
313
バージョン:
publisher
概要:
アポトーシスの病理組織学的検索には, caspase系酵素の活性化により生じた断片化DNAを認識するTU NEL 法が汎用されてきたしかしTUNEL法には細胞壊死も認識することや,アポトーシス指数(apoptotic index: A.I.)を算定する際,どの大きさの断片核までをTUNEL陽性ととるかについての基準が無いことから,A.I.には客観性が乏しい,等の問題点があった.M30 cytoDEATH免疫染色はアポトーシスの際にcaspase 3で切断される細胞骨格蛋白CK 18のエピトープを特異的に認識する方法であり,アポトーシスの早期段階の細胞質に陽性となり,壊死細胞には染色されないことから,A.I.の客観的算定に有用な方法と期待されている.本研究では,内視鏡的切除ホルマリン固定大腸腺腫27病変を対象に, M30 cytoDEATH免疫染色とTUNEL法の比較を行うことで, M30 cytoDEATH免疫染色がアポトーシスの病理組織学的検索に有用かどうかについて検討した.パラフィンブロックからの3μm切片にHE染色,M30 cytoDEATH免疫染色,TUNEL法を施行した. M30 cytoDEATH免疫染色では,細胞質全体がびまん性もしくは顆粒状に染色されるものを陽性,TUNEL 法では,茶色に発色された顆粒状もしくは点状陽性物すべてをTUNEL陽性(All TUNEL陽性)とし,それらの中で形態学的にアポトーシス小体(apoptotic body: AB)と判定できるものをAB TUNEL陽性,とした.TUNEL法のAll TUNEL陽性では,小点状陽性物が複数集族して存在するものの明らかなアポトーシス小体を形成しないもの,小型点状陽性物が腺管甚底側にびまん性に出現するものなどがみられた. M30 cytoDEATH免疫染色では,陽性判定に苦慮するものは少なかった. 24例の腺腫から54領域を抽出し,各領城のA.I.を算定した. All TUNEL陽性のA.I.(All TUNEL A.I.) は9.49士0.87%, AB TUNEL陽性のA.I.(AB TUNEL A.I.)は3.73士0.29%, M30 cytoDEATH 免疫染色のA.I.(M30 A.I.)は2.53士0.35%で,それぞれの間には有意差があった( P<0.001). M30 A.I.は, All TUNEL A.I., AB TUNEL A.I. のいずれとも有意に相関していた( P<0.001). 以上のことから,M30 cytoDEATH免疫染色はアポトーシスを正確に判定しており,その判定の容易さや客観性の観点から,これまで汎用されてきたTUNEL法に代わり, アポトーシスの病理組織学的検索に有用な方法として期待される. 続きを見る
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