重症急性膵炎術後の遺残膵膿瘍に対しCTガイド下経皮的ドレナージが著効した1例
- フォーマット:
- 論文(リポジトリ)
- 責任表示:
- 大橋, 拓 ; 若井, 俊文 ; 坂田, 純 ; 金子, 和弘 ; 白井, 良夫 ; 畠山, 勝義
- 出版情報:
- 新潟医学会, 2008-11
- 掲載情報:
- 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌
- ISSN:
- 00290440
- 著者名:
大橋, 拓 若井, 俊文 坂田, 純 金子, 和弘 白井, 良夫 畠山, 勝義 - 巻:
- 122
- 通号:
- 11
- 開始ページ:
- 642
- 終了ページ:
- 646
- 概要:
- 症例は70歳, 女性. 重症急性膵炎から, 感染性膵壊死を合併しネクロゼクトミーを行った. 術後は閉鎖式持続洗浄で管理していたが, 発熱が持続しCTで膵尾部に直径2.5cm大の膿瘍形成を指摘された. 抗菌薬治療に抵抗性であり, 膿瘍の局在からエコーガイド下穿刺や内視鏡的穿刺は困難であり, CTガイド下膿瘍ドレナージを行う方針とした. CTガイド下に左側側背部から膿瘍を穿刺し, two-step法にて8Frカテーテルを膿瘍腔へ留置した. 穿刺ドレナージに伴う合併症はなく, ドレ … ナージ後は膿瘍腔の洗浄と抗菌薬投与により膿瘍腔は縮小消退し, 膵炎は治癒し退院となった. CTガイド下膿瘍ドレナージは安全に実施可能であり, 腹腔内深部に局在する膿瘍に対して考慮すべき治療選択肢の1つである. 続きを見る
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