イレウス管の固定により腸重積予備状態となった腸閉塞症の1例
- フォーマット:
- 論文(リポジトリ)
- 責任表示:
- 伊藤, 寛晃 ; 畠山, 勝義 ; 廣田, 正樹 ; 田中, 修二 ; 木原, 一
- 出版情報:
- 新潟医学会, 2003-06
- 掲載情報:
- 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌
- ISSN:
- 00290440
- 著者名:
- 巻:
- 117
- 通号:
- 6
- 開始ページ:
- 305
- 終了ページ:
- 309
- 概要:
- 癒着性腸閉塞症を発症した幽門側胃切除後の73歳男性に対して,イレウス管を挿入し,自然流出による腸内容減圧療法を開始した.イレウス管は順調に進入し,イレウス症状は改善した.しかし第5病日朝に腹痛が出現,イレウス管の固定位置を修正していなかったためにイレウス管が緊張した状態となっていた.イレウス管造影を行うと,小腸がイレウス管を軸としてらせん階段状に収縮していた.完全な腸重積になっていなかったため,イレウス管の固定を解除することによって自然軽快した.本症例は,イレウス管による腸重 … 積発症機序の一端を示すものと考えられた.イレウス管挿入中は慎重な観察が必要であると考えられた. 続きを見る
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