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論文(リポジトリ)

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初谷, 周子 ; 上原, 沙織 ; 大橋, 恵美 ; 石黒, 宏美 ; 尾山, 真理 ; 土屋, 康雄 ; 中村, 和利
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  123  pp.470-475,  2009-09.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/28505
概要: 早期産は重要な医学的問題であり, 近年早期産児の出生の割合は増加している. また, 妊娠・出産年齢層の女性を取り巻く状況は大きく変化している. 妊婦の健康状態や生活習慣が児の在胎週数にどのように影響を与えるかを分析した. 新潟市の1才半健診 を受診した在胎週数37週未満の早期産児およびその母親を対象とした. 無記名自記式のアンケ- トにより得られたデ-タをもとに, 在胎週数と出生時の身長・体重, 母親の身長, 妊娠直前および出産直後の体重, 出産時の年齢の関連については相関分析を, 在胎週数と児の性別, 出生順位, 妊娠前・妊娠中の健康状態および生活習慣の関連については分散分析を行い検討した. 単胎の68例を分析対象とした. 児の出生体重と出生身長は在胎週数と有意な相関がみられた. 母親の体格, 年齢と在胎週数との間に有意な相関はみられなかった. 妊娠中期以降の食事回数が1日2回だった群と, 3回またはほぼ3回だった群において児の在胎週数に差がみられた. その他の項目において児の在胎週数に有意な差はみられなかったが, 母親の妊娠中の喫煙頻度の違いにおいてP値は0.062であった. 妊娠中期以降の食事回数によって児の在胎週数に差が出ることが明らかになった. より不規則な生活をすることは児の在胎週数をより短くするということが考えられる. 栄養状態との関連をみるためにさらなる調査が必要とされる. 他の生活習慣および健康状態と在胎過数との関連では着意な結果は得られなかった. 続きを見る
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大橋, 恵美 ; 初谷, 周子 ; 石黒, 宏美 ; 上原, 沙織 ; 寺尾, 通徳 ; 尾山, 真理 ; 土屋, 康雄 ; 中村, 和利
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  123  pp.368-372,  2009-07.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/28440
概要: ハワイでの医学研究実習の機会を利用して, ワイキキピーチの水質調査を行い, 日本における判定基準による水質評価を行った. 2008年10月22日, 現地時間7:00, 17:00に, ワイキキビーチ周辺の海水を採水し, 大腸菌数, 油膜の有 無, 化学的酸素要求量 (COD), 透明度を測定した. 大腸歯数は7:00では1MPN/100ml以下の検出限界以下, 17:00では, 平均約31MPN/100mlの菌が認められた. 油膜は7:00,17:00共に認められず,CODは7:00,17:00共に0-1mg/Lを示した. 透明度は7:00, 17:00共に1m以上であった. 以上の結果より, 日本の環境省が定めた判定基準においてワイキキビーチの水質は7:00では水質AA,17:00では水質Aといずれも「適」と判断した. 日本では水質汚染の指標として糞便性大腸菌が用いられているが, 近年, 糞便性大腸菌の問題点が指摘されており, 腸球蘭の有用性が報告されていることや, 本研究では7:00, 17:00時点のみの測定となったことから, 今後は更に詳細な汚染状況の把握のために, 細菌数の経時的変化とアメリカの基準である腸球菌を用いた調査結果を確認する必要があると考えられる. 続きを見る
3.

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上原, 沙織 ; 石黒, 宏美 ; 初谷, 周子 ; 大橋, 恵美 ; 尾山, 真理 ; 土屋, 康雄 ; 中村, 和利
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  123  pp.311-317,  2009-06.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/28411
概要: 紫外線は, 様々な皮膚症状や眼症状, 免疫機能低下などの健康影響を引き起こすことが示されている. これらの健康影響を防止するためには, 紫外線環境を正しく把握する必要がある. そこで, 2008年10月22日, ハワイ, ワイキキビーチにお いて, 日照地点と目陰地点の紫外線強度の日内変動, 及び各種商品による紫外線カット率を調べた. 日照地点の直射方向, 水平方向, 日陰地点の垂直方向, 水平方向, 地面方向からの紫外線は12時に最高値を示し, 日照地点の垂直方向, 地面方向は15時に最高値を示した. すべての方向で山型のグラフを示すことが明らかとなった. 各種商品の紫外線カット率は, 縁Tシャツ, 日傘, 日焼け止めクリーム, 雨傘はほぼ90%を示したが, 白Tシャツは68%程度であることが示された. 日照地点では9時から15時の間はUV indexが3以上を示したことから, 日焼け止めクリーム, 濃い色のTシャツ, 日傘, 雨傘などの有効な紫外線対策が必要であると考えられた. 今後, 紫外線の影響を防止する観点から, 日焼け止めクリームの紫外線カット率の経時変化などについて焦点を当てて調査する必要があると考える. 続きを見る
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石黒, 宏美 ; 大橋, 恵美 ; 上原, 沙織 ; 初谷, 周子 ; 尾山, 真理 ; 土屋, 康雄 ; 中村, 和利
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  123  pp.245-252,  2009-05.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/28378
概要: カルシウム摂取と骨折および骨粗鬆症予防に関する日本人を対象とした研究は少なく, 日本人のカルシウム不足がどの程度骨粗鬆症のリスクを高めているかについてはよくわかっていない. そこで現在公表されている文献を体系的に検索することにより, 日本人 のカルシウム摂取と骨量および骨折との関連性を明らかにすることとした. PubMedによる検索では, MeSH termsの「BONE DENSITY」または「FRACTURES」と「CALCIUM INTAKE」と「JAPAN」の論理積をとった. 医学中央雑誌による検索では, 「骨」と「カルシウム摂取」との論理積をとった. その結果, 今回の課題に利用可能な横断研究が22件, コホート研究が4件, 介入研究が1件の合計27件の原著論文が得られた. 若年者を対象とした9つの横断研究のうち, 3つの研究でカルシウム摂取と骨量に有意な関連がみられ, 若年者のカルシウム摂取量増加による骨量増加が期待された. 中高年者を対象としたカルシウム摂取量と骨量に関する13の横断研究と2つのコホート研究のうち, 3つの横断研究と1つのコホート研究でカルシウム摂取と骨量の有意な関連がみられた. カルシウム摂取と骨量との関連は明らかではなかったが, カルシウム低摂取群における骨折増加の可能性が示唆された. 今回の系統的レビューにより, 以下の問題点が明らかになった. 1) 多くが横断研究であり, コホート研究や介入研究が少ない, 2) 小・中規模の疫学研究が多い, 3) カルシウム摂取と骨量および骨折との関連を主要なテ-マとした研究が少ない, などである. そのため, 日本人のカルシウム摂取と骨粗鬆症との関連性に関するエビデンスが十分に存在するとは言い難かった. これらの点を踏まえて, よりエビデンスレベルの高い研究を行うことが求められる. 続きを見る