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図書 |
讃井唯允, 朱継征共著
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2.
論文(リポジトリ) |
朱, 継征
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3.
論文(リポジトリ) |
朱, 継征
概要:
動詞の後の“完”と“過”は意味論上(意味的に〉どちらも動作の完了を表すことができるし、また、これらは文法上に置き換えることができる。このため、多くの文法学者は“完” 過”をどちらも動作の完了を表す動相形式であるとしている。しかし、この両者は
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、文中において置き換えることができない場合もある。つまりこの両者は、文法上ある要因によって制約されており、意味論的にも違いがあることが分かる。この両者が文法上制約される要因、及び意味論上の相違点については、まだ詳細に論述したものがないようである。本研究では次のように指摘する。“~完”は、線状程の(ある)動作の完了を表し、“~過”は、独立したでき事としての動作の完了を表す。よって、その動作の線状過程を示す要素のある文、或いは脈絡の中では、“~完”しか使うことができず、また動作を、独立したでき事と見なす文、或いは脈絡の中では、“~過”しか使えない。その動作の線状過程を示す要素もなく、独立したでき事を示す要素もない文、或いは脈絡においてのみ、“完”と“過”を置き換えることができるのである。置き換えができる状況においても、この両者が動作の完了を表す場合、その暗に含まれている意味とそこから派生した意味には、たくさんの微妙な相違点があるのである。 本稿では、“完”と“過”が文法上制約される要因およびこの両者の意味論上の細かい相違点を明らかにする。
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4.
論文(リポジトリ) |
朱, 継征
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5.
論文(リポジトリ) |
朱, 継征
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6.
論文(リポジトリ) |
朱, 継征
概要:
動作・作用の持続を表すには,様々な述語と組み合わさった“着3”或いは“了4”がよく用いられる。両者とも様々な述語と組み合わさって,「連続述語構造」の前項述語として,後項述語で表される前景となる出来事に対して,背景となる出来事を表現することが
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できる。構文上“着3”と“了4”とが置き換え可能な場合がしばしばあるため,両者は意味的にかなり近いものであり,いずれも「持続相」を表す表現形式であると見做されている。しかし,実際には,同一文脈において両者は置き換え不可能な場合もある。これは,両者が用法の上で相似点が多いにもかかわらず,意味的には相違があり,文法的には異なる要因から制約を受ける,ということを示している。事実上,現段階では,「連続述語構造」の前項述語に接続する“着3”と“了4”の相違に関する先行研究がそれほど多くないため,両者の文法的使い分けを制約する深層的要因及び意味的相違は,まだ十分に解明されていない。本研究では背景となる動作・作用に特有の“動相”として,「持続相」の存在を認める。そして,両者とも,背景となる動作・作用の持続を表す「持続相」表現形式として取り扱い,“着3”は背景となる動作・作用の「持続線」という展開過程に焦点を当てて,「持続相」を表す表現形式であり,これに対し“了4”は背景となる動作・作用の「完了点」という展開過程に焦点を当てて,「持続相」を表す表現形式であると考える。語彙レベルでは,“着3”,“了4”と動詞との共起関係は動詞の性格によって制約される。「固定化動詞」が“着3”とも“了4”とも共起できるのに対し,「非固定化動詞」「計測不可能動詞」「瞬間消滅動詞」は“着3”とも“了4”とも共起できない。「瞬間安定動詞」は“着3”と共起できるが,その多くは“了4”とは共起できない(ごく一部の「瞬間安定動詞」が“了4”と共起できる場合もある)。それは様々な動詞の内在的意味・性格によるものであると考えられる。構文レベルでは,「固定化動詞」が前項述語となる場合,両者の使い分けは話者の焦点の当て方によって制約される。「連続述語構造」の前項述語に接続する“着3”は,動作の実現前の過程には関心を持たず,実現後の「持続状態」だけに注目し,その均質的・持続的状態を背景として表現する文法形式であり,これに対し“了4”は動作の実現前と実現後の両面に着目し,その実現前後の変化を背景として表現する文法形式である。従って,“着3”と“了4”の文法的使い分けは以下のような要因と構文環境に制約される。構文上,時間的幅を表す文成分に制約されれば“着3”が用いられるのに対し,変化の意味を表す文成分に制約されれば“了4”が用いられる。文脈において,その制約要因が示されない場合に限って,両者は確かに置き換えられるが,やはり意味的にニュアンスが違うし,話者の発話意図も異なる。よって,置き換え可能な場合においても,両者がそれぞれに内在している意味とその派生的な意味も異なる。本研究では,文法上両者の使い分けを制約する深層的要因と意味論上の根本的相違を明らかにする。
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7.
図書 |
朱継征著
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