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論文(リポジトリ)

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横山, 直行 ; 畠山, 勝義 ; 黒崎, 功 ; 飯合, 恒夫 ; 大橋, 学 ; 北見, 智恵 ; 三浦, 宏二
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  121  pp.38-43,  2007-01.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/20130
概要: 腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆道損傷の実態解明を目的に,アンケート方式による多施設共同調査を行った.対象は新潟県内を中心とする53施設とし,質問票を用いて腹腔鏡下胆嚢摘出術に対する基本方針,および本術式に伴う胆道損傷例について調査した.回答は 39施設から得られ,うち腹腔鏡下胆嚢摘出術を導入している施設は38施設(97%)であった.再手術等の治療を必要とした胆道損傷は,29施設(76%)から計60例が報告された.各々の胆道損傷時における本術式の術者経験数は,50例前後に最も多く集中し,次いで経験数10例未満の時期に多くみられた.胆道損傷例における手術時胆嚢炎の程度は,軽度21例(35%),中等度7例(12%),高度32例(53%)であった.胆道損傷に対する治療として,45例に再手術,15例に内視鏡的処置が行われていた.再手術術式としては,胆道再建,Tチューブドレナージ,一期的縫合などが選択されていたが,各々の16〜40%に二次合併症を生じ,その多くは胆管狭窄であった.腹腔鏡下胆嚢摘出術の重要な合併症である,術中胆道損傷の原因と対策,さらに予防について文献的考察を加えて報告する. 続きを見る
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若井, 俊文 ; 橋本, 喜文 ; 坂田, 純 ; 白井, 良夫 ; 畠山, 勝義 ; 青木, 美栄子 ; 白砂, 由美子 ; 内山, 正子 ; 田邊, 嘉也 ; 高野, 操
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  125  pp.678-681,  2011-12.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/29342
概要: 【目的】標準予防策が消化器外科手術におけるmethicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) 検出率に与える効果を明らかにする. 【対象・方法】当科にて2009年4月から2011年3月までに 消化器外科手術が施行された636例 (2009年度320例, 2010年度316例) を対象とした. 外科病棟では院内感染対策強化の一環として2010年4月から標準予防策の教育指導・遵守を徹底して行ってきた. 研究期間中に細菌培養検査にて新規にMRSAが検出された患者を抽出し, 新規MRSA検出率を算出した. 年度別に術後合併症発生率, 新規MRSA検出率を比較検討した. 【結果】2009年度の術後合併症は148例 (46%) に発生し, 2010年度は126例 (40%) に発生していた (P =0.110). 2009年度の新規MRSA検出件数は37例 (12%) であったのに対し, 2010年度は20例 (6%) であり, 2010年度の新規MRSA検出率は有意に減少した (P =0.026). 【結論】標準予防策の徹底は, 消化器外科手術患者における新規MRSA検出率を減少させる効果がある. 続きを見る
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小林, 隆 ; 蛭川, 浩史 ; 内藤, 哲也 ; 添野, 真嗣 ; 下田, 傑 ; 佐藤, 優 ; 松岡, 弘泰 ; 多田, 哲也 ; 畠山, 勝義
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  125  pp.682-685,  2011-12.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/29326
概要: 周術期に使用した弾性ストッキングにより腓骨神経麻痺を合併した2症例を経験した. 症例1 : 66歳男性. 膵癌のため全身麻酔下に幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した. 術後第3病日に両足のしびれが出現し弾性ストッキングを外した際, 両足ス トッキングのずり落ち, 膝下腓骨小頭付近で折れ返り, 同部の絞扼痕を認めた. その後も両足のしびれと歩行障害が継続するため, 術後第29病冒整形外科受診し弾性ストッキングによる圧迫が原因の両側腓骨神経麻痺と診断された. 理学療法を開始し術後約2ヶ月で軽快した. 症例2 : 38歳異性. 慢性膵炎のため硬膜外麻酔併用の全身麻酔下に十二指腸温存膵頭切除術が施行した. 術後第2病日に左下肢の感覚障害と運動障害が出現したため弾性ストッキングを外した. ストッキングの装着に一見異常はなかったが, ずり落ち防止のゴム部分に一致して, 膝下に絞扼痕を認めた. 弾性ストッキングによる左腓骨神経麻痺と診断され理学療法を開始した. 術後約6ヶ月で軽快した. 静脈血栓塞栓症予防の弾性ストッキング使用の際は, 腓骨神経麻痺の合併に留意する必要がある. 続きを見る
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若井, 俊文 ; 坂田, 純 ; 白井, 良夫 ; 畠山, 勝義 ; 味岡, 洋一 ; 川合, 弘一 ; 野本, 実 ; 須田, 剛士 ; 田村, 康 ; 高村, 昌昭 ; 山際, 訓 ; 松田, 康伸 ; 青柳, 豊
出版情報: 新潟医学会雑誌 — 新潟医学会雑誌.  125  pp.557-565,  2011-10.  新潟医学会
本文リンク: http://hdl.handle.net/10191/29306
概要: 【目的】非アルコール怪脂肪性肝疾患 (nonalcoholic fatty liver disease, 以下NAFLD) における肝細胞癌に対する外科治療成績を明らかにする. 【対象・方法】肝細胞癌に対して肝切除を施行した225例を対象と し, HBs抗原単独陽性群 (以下, B群) 61例, HCV抗体単独陽性群 (以下, C群) 147例, NAFLD群17例の3群に分類した. 3群間における臨床病理学的背景因子, 術後遠隔成績を比較検討した. 【結果】NAFLD群はB群, C群と比較して有意に高齢であり (P <0.001), body mass index は高く (P <0.001), 腫瘍径が大きかった (P =0.002). NAFLD群17例中8例は組織学的に非アルコール性脂肪肝炎 (nonalcoholic steatohepatitis, 以下NASH) と診断された. 術後合併症発生率, 在院死亡率は, B群 (各々28%, 8%), C群 (各々31%, 1.4%) と比較してNAFLD群 (各々59%, 12%) で有意に高かった (各々P =0.043, P =0.030). NAFLD群での在院死亡は2例であり, NASHに関連した肝硬変に合併した肝細胞癌に対して肝右葉切除が施行されていた. 術後累積5年無再発生存率は, B群39%, C群29%, NAFLD群66%であった. 術後累積無再発生存率はNAFLD群が単変量解析 (P =0.048), 多変量解析 (P =0.020) の両者で有意に良好な成績であった. 【結論】NAFLD関連肝細胞癌に対する外科治療は予後を改善する. NASH関連肝硬変患者に対して肝葉切除を行う際には細心の注意が必要である. 続きを見る